給料を“つくる”人材の育て方
- 森下裕子
- 7月17日
- 読了時間: 2分

「バイト、やりすぎたら扶養から外れるから気ぃつけや!」
──親御さんにそう言われたこと、ありませんか?
先日、大学で、学生たちにこう聞いてみました。
「給料って、どうやって決まると思う?」
すると…シーン。しーん。しーーーーん。
給料の仕組み、利益の出し方、そしてお金の回し方。
働きはじめたら誰もが関わることなのに、
知らない。
教わっていない。
なんとなく頑張ればもらえるもの?!だと思ってる。
でも、現実の経営は──そんな甘くないですよね?
だから私は、この講義で、
まず「利益の正体」から伝えることにしました。
売上から変動費を引いた「粗利益」から、
給料が生まれるという構造を。
すると、学生たちは気づき始めました。
「利益が出なければ、給料も出せないんですね」
「“稼ぐ”って、自分が動くことじゃなく、“価値が動く”ことなんだ」
さらに、家計 → 会計 → 財政とスライドしていく中で、
お金の「入口」と「出口」の流れが、少しずつつながっていきました。
税金や社会保険の話は、その中のひとつとして。
でも主軸は、あくまで──
「利益が生まれる構造と、給料とのつながり」です。
将来、どこかの会社に就職するかもしれない彼らが、
社会に出る前に 経営者の見方 を知った。
これは、税の授業というよりも、
社員教育の先取りだったのかもしれません。
今、社員の給料観に違和感を覚える経営者は少なくありません。
でも、それって育てられてないだけかもしれない。
「税金をどう節約するか」も大事だけど、
「利益って何か」「給料ってどう生まれるか」──
それを、対話で伝えるところから始めるのもいいかも。
正解じゃなくても、幸せならいいじゃん。
今日もまた、心が喜ぶ旅は続きます。
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